「放射線」の版間の差分
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2011年3月13日 (日) 11:24時点における版
放射線(ほうしゃせん)とは、電磁波や粒子線のことである。ただし、一般的に放射線といった場合と言った場合は、そのうち電離性を有すものを指す。
目次
単位
吸収線量(グレイ)
単位質量が吸収するエネルギーの総量。表記はGy。1[J]のエネルギーを1[kg]の物質が吸収する染料が1[Gy]に相当する。つまり、1[Gy]=1[J/kg]。
実効線量(シーベルト)
グレイに放射線荷重係数を乗じたもの。放射線加重係数は放射線の人体への影響を示す係数で、放射線種類によって値が異なる。α線(その正体はHeの原子核であるためほかと比べて粒子が大きい)や高エネルギー中性子線では値が大きく設定されている。
放射線を浴びるとどうなるか?(急性放射線症)
全身や身体のかなり広範囲に大量の放射線を一気に浴びた場合の症状を急性放射線症という。 浴びた放射線レベルによって主な症状や臓器・組織・潜伏期が異なることが特徴である。
1Gy~
10%の程度の人に放射線宿酔と呼ばれる以下の症状が現れる。
- 吐き気
- 嘔吐
- 食欲不振
- 倦怠感
- 眩暈
1.5Gy~
死亡の閾値線量。以下のような造血臓器の症状が主な死因となるため、造血死あるいは骨髄死と呼ばれている。
- リンパ球の減少による抵抗力の低下
- 血小板の減少による出血性傾向の増加
ちまみに3~5Gyでは被爆者の半数、7~10Gyでは全数が死亡する。
5Gy~
小腸のクリプト細胞が死ぬため吸収上皮細胞が供給されなくなる。その結果、粘膜剥離が起こり、脱水症状・電解質平衡の失調・腸内細菌への感染が生じて死亡する。消化器官、特に小腸の障害で死ぬので腸死と呼ばれている。
平均生存日数は2週間。ちまみにこれは吸収上皮細胞の寿命に対応していて、5~15Gyの被曝線量であれば一定である。
15Gy~
神経系の損傷がやばくなる。
50Gy~
ショック等によって1~5日で死亡する。全身痙攣の症状が特徴的。中枢神経の障害が原因で死ぬので中枢神経死と呼ばれている。
関連項目
- てくねちうむ:放射線を放っているので命が惜しくば近づいてはいけない